こんにちは、カエルハイカーです。夫婦で登山やキャンプを楽しんでいます。
2022年1月中旬、滋賀県日野町にある綿向山(わたむきやま)で雪山登山してきました。
綿向山は鈴鹿山脈の一座で標高は1,055m。関西では霧氷が美しい山として人気があり、冬になると多くの登山者で賑わいます。土日は朝から駐車場争奪戦です(笑)
特に表参道コースはよく整備されていて雪山初心者にもおすすめのルート。登山者が多いので踏み跡もしっかりあって、安心して歩けました。
綿向山のおすすめポイントや登山ルートのほか、アクセス・駐車場・トイレ情報なども含めご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お天気が良ければ山頂から鈴鹿の山々や伊吹山、伊勢湾や琵琶湖も見えます。さらに空気が澄んでいると日本アルプスまで見えるかも!
※ここに記載の内容は2022年1月現在の情報です。
※入門の山とはいえ雪山には危険が伴います。お天気の良い日を選びしっかりとした雪山装備で挑みましょう。
[綿向山] 5つのおすすめポイント
- 美しい霧氷が見られる
- 大きな危険箇所がなく、人の多い山なので雪山初心者にもおすすめ
- 歩行時間が往復4時間程度(休憩除く)
- 晴れた日は山頂から北アルプスや南アルプスまで望める
- 登山道の途中に休憩に便利な小屋が3か所ある
[綿向山] アクセス・駐車場・トイレ
アクセス
登山の起点となる「御幸橋駐車場」までのアクセスをご紹介します。
<車>
名神高速 「八日市IC」または「竜王IC」より約30〜40分
<公共交通機関>
JR近江八幡駅から近江鉄道バスで約60分(終点の「北畑口」で下車)
※「北畑口バス停」から綿向山登山口までは徒歩約40分
駐車場
こちらの御幸橋駐車場が常設駐車場となります。料金は無料で、20〜30台ほど停まります。
冬期はこの他に4か所ほど臨時駐車場も開放されるので、全部合わせると100台弱ほど停められるのでは?と思います。臨時駐車場は数か所に点在していますが、係員の方が案内してくれました。
臨時駐車場も朝8時半頃にはほぼ満車。滑り込みセーフで、ちょっと遠めの駐車場に案内してもらいました。次々と入ってくる車でごった返している中、雪でスリップして駐車場に入れない車もあったりカオス状態でした。冬期は早めの到着とスタッドレス必須です。
こちらは臨時駐車場のひとつ。御幸橋駐車場のすぐ手前にあります。どっさり雪が積もった上に駐車するので、ノーマルだとNGです。
※日野町のホームページにも「ノーマルタイヤでの入山はご遠慮ください」と記載がありました。
トイレ
トイレは駐車場より少し手前の場所にあります。登山道や山頂にはないので必ずここで済ませてから登り始めるようにしてください。
ようこそ綿向山へ!というマップのすぐ向かいです。綿向山の入り口に当たる部分です。
この林道をまっすぐ進むと駐車場や登山口があるので、トイレに行くときは駐車場からここまで一旦戻って来なければいけません。徒歩で5分ほどです。
ちなみにこの林道もツルッツル。
[綿向山] 登山ルートと歩行時間
今回のルート
今回は雪山初心者におすすめの「表参道コース」を選択。上記MAPの赤線ルートをピストンで歩きました。たくさんの方が歩くコースなので、踏み跡がしっかりあって安心です。
御幸橋駐車場▶︎ヒミズ谷出合小屋▶︎5合目小屋▶︎綿向山山頂▶︎5合目小屋▶︎ヒミズ谷出合小屋▶︎御幸橋駐車場
歩行時間
総歩行時間:約4時間 (休憩除く)
今回は山頂で約1分30分滞在(ランチしたり写真撮ったり長居してしまいました)。休憩時間を含めると約5時間30分の所要時間でした。
山頂が近づいてくると霧氷のオンパレード。写真撮影の時間をしっかり確保して時間配分してくださいね。
[綿向山] 登山
9時頃、御幸橋駐車場をスタート!「綿向山登山道」と書いてある方へ。
右手に臨時駐車場が2つありますがどちらも満車。あふれた車は路駐していました。
だんだん雪が増えてきてテンション上がる〜♪平坦な道なので、ひとまずアイゼンなしで様子を見ます。
登山口までは恒例の林道歩き。
20分ほどでヒミズ谷出合小屋到着。小屋の中に登山届けの用紙があるのでお忘れなく!
皆さんここでチェーンスパイクやアイゼンを装着されていたので、私たちもここからアイゼンに。
水無山北尾根コースはトレースが消えていたり滑落危険箇所があったりと経験者向けです。初心者は迷わず表参道コースへ。
この橋を渡って本格的な登山道へと入ります。
「落下の危険あり…」だそうです(怖)アイゼンが橋に引っかかって歩きにくい。
最初からアイゼン装着で挑みましたが、出だしはチェーンスパイクでも大丈夫そう。
あっという間に1合目。要所要所に●合目と看板があるので、わかりやすいですね。
道が細いところもあるので譲り合って。
2合目も華麗に通過し、3合目。
3合目で林道っぽい道に出ます。平坦でラクラク〜
しばらく歩くと…
休憩タイム終わり!再び登りが始まります。
だんだんそれっぽくなってきましたね〜♪
素敵〜♡
アートのよう。綺麗な雪景色に足取りが軽く、疲れを全く感じません。夏だとこうもいかないけど、雪山のいいところですよね。
気づけば5合目!小屋付近は休憩する方々で大賑わい。人混みは苦手なのでスルーして先を急ぎます。
皆さんここから写真を撮っていたので、とりあえずパシャリ。目の前の山、なんていう山だろう…。
5合目を過ぎたあたりから、ぐんと雪深くなった気が。雪山渋滞中。人気のお山なので…。
突然暴れ出した夫。軌跡を残しているのだとか(笑)
上ばかり見てしまう…
渋滞解消!貸切〜♪
時々上からドサッと雪が落ちてくる、それがまた楽しい。
6合目、誰かのタオル凍ってますけど。
雪が波打ってる。
氷の芸術ですね。
モッフモフの雪の上でピッケルの練習してる方も。そろそろピッケルも欲しいな…。
7合目、行者コバ。山頂まで残り1kmちょい。ここから本格的に霧氷ゾーン突入!
むひょ〜♪
冬期と夏期でルートが違います。
小高い山への登りがキツい!
超急登。アキレス腱の〜びのび。12本爪アイゼン、がんばれ!
皆さん必死。
まいたけの天ぷらを連想させる。お腹減った〜。
小エビの尻尾。食べ物ばっかり(笑)
落ちそうで落ちない。
お昼になって気温が上がると一気に落ちてしまうので、綺麗な霧氷を見たいなら午前中ですよ。
真っ白。モノトーンの世界。
服もザックもモノトーンだね。
時折、霧氷のシャワー。
竜王山との分岐です。余裕があれば竜王山へ縦走することもできるようですが、難易度が分からないので今回はやめました。
真っ白な中にずっといるからか、目がチカチカする。夫サングラス装着。
1110m、綿向山ピークハント!
地元の青年団の方が1970年に作った大きなケルン。その時に埋められたタイムカプセルが50年後に取り出されることになっているのだとか。50年後って2020年、もう開封されたのかな?中身が気になる〜
雨乞岳(左)と鎌ヶ岳(右)もくっきり。どちらも鈴鹿セブンマウンテンの一座。
わぁ〜い!!どこでお昼食べよ〜。
フワッフワの雪で椅子を作ってランチタイム♪
雪山にカレーは大正解!シェルもカレー色、さすが夫。
自然って偉大ですよね!
賑わってますね〜。
端っこのほうまで行ってみた。
踏み跡のないところを歩いてみた。深っ!
だいぶ長居してしまったので、そろそろ下山。下山は来た道を戻るだけです。
行きは少し曇っていましたが、帰りはスッキリと晴れてくれました。
青空に霧氷が映える!
霧氷をたっぷりと楽しみながら下山。
下山渋滞。人気のお山なので…。
若い力とは….?
標高1110mにちなんで11月10日は綿向山の日だそうです。毎年山岳イベントが開催されていたそうですが、2021年からコロナで廃止になったみたい…残念。
まとめ
美しい霧氷を見てみたい!という方は、ぜひ綿向山へチャレンジしてみてください。アイゼンなど雪山装備は必要ですが、表参道コースなら大きな危険箇所がなく、踏み跡もしっかりとあるので雪山初心者の方にもおすすめですよ。