こんにちは、カエルハイカーです。夫婦で登山やキャンプを楽しんでいます。
登山の防寒着といえば、フリース、ライトダウン、化繊インサレーションなどいろいろありますが、みなさんどんなものを使っていますか?
私はミッドレイヤー(中間着)としてフリースを持っているのですが、寒い時期の登山ではフリースだけだと心許なくて・・・。
そこでフリースの上に着られる防寒着として購入したのがアークテリクスのアトムARフーディ。軽くて暖かい化繊の中綿ジャケットです。
高山でも活躍する暖かさで、なおかつシェル(アウター)の下に着られる薄さのもので探していたのですが、その両方を叶えてくれるぴったりの商品にめぐり合うことができました。
化繊は重くてあんまり暖かくないから嫌や、軽くて暖かいダウンにする!って言ってたのにどしたん?
そう思ってたんやけど、最近の化繊ってすごいみたい!着てみたら想像以上に軽くて暖かいねん!だったら雨に強い化繊のほうがよくない?
しかも柔らかくてふわふわで着心地もいいし、ダウンみたいにモコモコしてないからシェルの下に着てもすっきり見えてめっちゃいい感じやねんー!
なんかめっちゃテンション上がってるやん(ーー;)
確かにダウンは雨に濡れたら致命的やし、お手入れも面倒やしな。
登山だけでなくキャンプや街でも着たい人
ダウンのモコモコ感が苦手な人
アークテリクスってどんなブランド?

アークテリクスはカナダのノースバンクーバーで1989年に生まれたアウトドアブランド。2人の地元クライマーが、自分たちの命を守るクライミングハーネス(安全ベルト)を作ることを目的に設立したのが始まりです。
ブランドのコンセプトは
地球上にある最高のマテリアル、最高の技術、革新的なデザインで商品を作り上げること!
素材、デザイン、縫製に一切妥協を許さないその姿勢は、過酷な環境下で活動するアルピニストを始め世界中のアスリートたちから絶大な信頼を得ています。
機能性を重視したシンプルでスタイリッシュなデザインはアウトドアシーンだけでなくタウンユースとしても違和感なく着られることから、近年ファッションアイテムとしても人気がある注目のブランドです。
アトムARフーディの特徴
アークテリクス本社で働くスタッフ全員が持っているという人気のアトムシリーズ。その中で最も暖かいのがアトムARフーディです。
高い保温性と雨風に強い耐候性、そして速乾性・通気性にも優れている高機能なジャケットで、インナーとしてもアウターとしても活躍する汎用性の高い化繊インサレーション。
簡単に言うと暖かくて雨に強く快適な防寒ウェアということ!
アトムシリーズは中綿のボリュームの違いで3種類に分かれます!
・AR(オールラウンド)
冬の高山ではミッドレイヤーとして、平地ではアウターとして活躍。
・LT(軽量)
冬のアウターとしては寒い。冬はミッドレイヤー、秋はアウターとして使用。
・SL(超軽量)
保温性は微妙。ウィンドシェルに少し中綿が入った感じ。春秋の羽織や冬のランニングに活躍。
一番長い期間使えるのはLTだと思いますが、私は防寒を目的にしていたので少しでも暖かいARを選びました。
中綿

中綿にはCoreloft(コアロフト)というアークテリクスが独自で開発した素材を使用しています。
Coreloft(コアロフト)の特徴
ポリエステルの太い繊維でロフトの低下を防ぎ、細い繊維で温かい空気を閉じ込める構造で、高い保温性と耐久性を実現
繊維1本1本にシリコンコーティングを施した疎水加工がされているため濡れても乾きやすく蒸れにくい
濡れても暖かさをキープしてくれるので、多少の雨や雪山でも気にせず使うことができますね。
パーツによって中綿の量を変えてある!
寒さを感じやすいボディ部分と袖上部は保温性を高めるため中綿を多くし、サイドとアンダーアーム部分は動きやすさと通気性を考え中綿が少なめに作られているんです。体のことをよく研究して作られているなと感動しました。初めて着た時、動きやすいなと思ったのはそのせいだったんですね。
表生地

表の生地にはTyono(ヨーノ)という日本の東レが開発した耐久撥水性のある素材が使われています。
超軽量な生地でストレッチ性と防風性があり悪天候に強いことが特徴。
多少の雨ならはじく
動きやすい
ポケット
外ポケットが左右に1個づつ、内ポケットが左に1個、合計3個のポケットがあります。

外ポケットは少し小さめな印象。大事なものを入れる時は必ずファスナーを閉めるようにしています。
中がマイクロフリースのような素材で手を入れた時にふんわり暖かいハンドウォーマーポケットになっています。

内ポケットは縦長の作りで、奥行きはそんなにありませんが長財布がちょうど入るぐらいの大きさです。手袋やスマホを入れるのに良さそう。
フード周り

フードはヘルメットの上からも被れるぐらい十分な大きさ。

ドローコード付きで後ろでキュッと絞れるようになっています。

口元あたりまでジッパーが付いているので、ネックウォーマーなしでも暖かいです。ハイネックのジッパーって苦手なんですけど、これは生地が柔らかいので全然気になりません。
袖口

袖口がストレッチ性のあるジャージーニット素材になっていて気持ちいいです。しかも手首にフィットして風が入ってこないのが◎
最初ベルクロがないのがどうかなと思いましたが、逆にすっきりしてノーストレスです。

ちなみに、首元にもジャージーニット素材が使われていて風が入りにくい工夫が!着た瞬間「冷たっ!」てならないのもいいです。細部まで至れり尽くせりでよく考えられた商品です。
胸元のロゴ

胸元に入っている「ARC’TERYX」のロゴ。
私が持っているものはロゴがプリントされているタイプなのですが、2020年モデルから刺繍に変更されたそうです。
欲を言えば刺繍が良かったけど、アウトレットに置いてる商品は2019年モデルだったのでプリントタイプのみでした。
アトムARフーディのメリット
軽くて薄いのに暖かい
化繊ってダウンに比べると重くて暖かさが劣るイメージありませんか?私もずっとそう思っていましたが、アトムARフーディを着て思ったのが、ダウンと遜色のない軽さと暖かさだということ。
ダウンのように着た瞬間暖かくはなりませんが、しばらくすると体がちょうどいい温度になっているから不思議。真冬でも中にセーターのような暖かいインナーを着ると時に暑すぎるぐらいです。
すごいなと思ったのが風が全然入ってこないから寒さを感じないんです。まるでゴアテックスを着ているかのよう。さすが防風性のある生地を使っているだけありますね。
ダウンって着膨れするしモコモコ感がちょっと苦手だったりするんですけど、これは薄くて見た目がすっきりして見えるところも良いです。
濡れても暖かさをキープ
ダウンは濡れると保温力が落ちるので悪天候時のアウターには向きませんが、化繊は多少雨や雪で濡れてしまっても保温性をキープできるのが強み。天候を気にせず使うことができるんです。
アトムARフーディーにはアークテリクスの独自素材であるコアロフトという中綿が使われており、繊維1本1本にシリコンコーティングをすることで、水を吸わず乾きやすい工夫がされています。
表生地も東レが開発したヨーノという撥水性のある素材が使われていて、ある程度の雨ならはじいてくれるので安心です。
アウターとしてもインナーとしても使える
高い機能性からアウターとしてもインナーとしても使えることが魅力のアトムARフーディ。
<アウターに向いている理由>
生地表面の撥水加工で水を弾く
中綿の疎水加工で濡れてもすぐ乾く
見た目が良い
<インナーに向いている理由>
通気性と速乾性があるので蒸れにくい
モコモコしないので上にアウターを着てもすっきり見える
登山のミッドレイヤー(中間着)として買いましたが、あまりにも暖かいのでキャンプや街ではアウターとして使っています。

生地が薄くモコモコしていないのでシェルを上に着ても雪だるまみたいにならないのがいいです。
行動中はちょっと暑いかもな~と思いますが、それなら脱げばいいし、山頂滞在時の防寒着としてはめちゃくちゃ心強いです。
落ち着いた色合いで街着としてもオシャレ

アークテリクスは少しくすんだ落ち着いた色味が多いので大人っぽく着こなせます。
と言いつつ私が購入したのはけっこう明るめのオレンジですが(笑)山で使うことが当初の目的だったので明るく目立つ色にしました。
Sun havenという色です。
明るめのオレンジですが、どこか落ち着いた印象を受けるのはアークのマジックですかね。街着としても使っていますが全然違和感ないです。
色のスペシャリストが生み出す自然界の色
アークテリクスにはデザインチームとは別に色を生み出すことを専門とするカラーチームがあるんです。そして生み出される色は全て自然界に存在している色なのだとか!だからアースカラーで落ち着いた色味が多いんですね。
大人っぽく着るなら、Black、Rhapsody、Phantasmなど、落ち着いた色のほうが使いやすそう⇩
洗濯機で洗える
アトムARフーディは洗濯機で洗えます!
ダウンは自宅で洗えないものが多く、汚れたらお手入れが面倒なので気をつかいますよね。女性の方はファンデーションが付くのが嫌で白や淡い色を避ける方もいるのではないでしょうか?
自宅で洗濯できるなら汚れることを恐れずガンガン使えるので色の選択肢も広がりますね。
・柔軟剤や漂白剤は使わない
・ジップは全て閉めた状態で洗濯ネットに入れる
・脱水はかけず濡れたまま陰干し
アトムARフーディのデメリット
収納がかさばる
アトムARフーディには収納用のスタッフサック(収納袋)が付いていません。くるくるっと丸めてフードのところで引っ掛けて止められるような作りにもなっていません。
コンパクトさが求められる登山ではこれが一番のデメリットかなと思います。そのままザックに押し込んだら間違いなくかさばりますしね。

試しに下から丸めてフードの中に押し込んでみました。コンパクトかと言われると・・・?ですが、なんとか塊にはなっているのでとりあえずこれで使おうと思います。
ぴったり収まる収納袋が見つかったらまた書いておきますね。
価格が高い
アークテリクスの商品ってどれも価格が高いイメージ。というか実際高いです。品質の高さを考えると価格に見合うだけの良い商品であることは間違いないのですが・・・。
アトムARフーディの税込価格はメンズ38,500円、レディース35,200円。(2021年10月現在)
ネットショップだともう少し安く買えるところもあります。
最新モデルにこだわらないし型落ちでも全然OKという方はアウトレットだと安く買えますよ。私はりんくうアウトレットで購入しましたが、アウトレット価格からさらにセールになっていて、24,640円(レディース)で買えました!定価より1万円も安く買えたことになります。
ただ、欲しい色とサイズがあるかは行ってみないと分かりませんが・・・。うちの旦那さんは黒が欲しかったみたいですが、黒は人気でサイズがなかったようです。
土岐プレミアムアウトレット(岐阜県)
御殿場プレミアムアウトレット(静岡県)
三井アウトレットパーク木更津(千葉県)
軽井沢プリンスショッピングプラザ(長野県)
アトムARフーディのサイズ選び
アークテリクスは海外のブランドだけあって日本サイズより大きめに作られています。普段着ているサイズよりワンサイズ落としてジャストサイズになるイメージです。
普段Sサイズを着ている私の場合、XSサイズがジャスト!
なのですが今回はアウターとして着ることも考え、少しゆったりめのSサイズを購入しました。もともとぴたっとして着るのが苦手なのもあります。
サイズ展開はメンズ、レディースともにXS、S、M、L、XLです。

身長157cm女性、瘦せ型です。

すっきりしたデザインなのでジャストサイズじゃなくても着られてる感がありません。Sサイズにしてよかったです。
アトムARフーディのコーディネート例
登山でのレイヤリングイメージ

①ベースレイヤー
②フリース
③アトムARフーディ
④アウター(レイン)

全部着てみたらこんな感じ。見た目もスッキリしてるし雪だるまみたいになってない!
アウターがちょっと小さめなので、ピタピタにならないか心配でしたが全然大丈夫でした!
アウターもフード付きなのでフードonフードになりますが、これは気になる方と気にならない方がいると思います。ちなみに私は気にならない派です。
フード渋滞が気になる方はフード無しタイプが選べるLTのほうがいいかも。ARと比べて温かさは劣りますが通気性はARより優れているので、ミッドレイヤーとしてはLTのほうが優秀な気がします。
フードが付いていない「アトムLTジャケット」⇩
街着イメージ

普段はワンピースやパーカーの上にさっと羽織って着ることが多いです。キャンプでもこんな感じで着ています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?機能性に優れていてアウターとしてもインナーとしても使えるアークテリクスのアトムARフーディ。汎用性が高く登山、キャンプ、街着と使いまわせるので、とりあえずこれがあれば安心という1枚をお探しの方におすすめです。