雪山にも使える秋冬用のハードシェルが欲しい!
というわけで購入したのが、フランスのアウトドアブランド・ミレー(Millet)の「ティフォン50000 ウォーム」。ミレーの人気商品「ティフォン50000」の秋冬バージョンです。
ハードシェルとは思えない柔らかさで、着心地がとっても滑らかなところが気に入っています。
登山を始めた時からずっと、ミレーの人気商品「ティフォン50000」をアウター兼レインウェアとして愛用しているのですが、その秋冬バージョンということで安心して購入できました。ゴアテックスのようなゴワゴワ感がないのでストレスフリーの着心地ですよ。
・着心地の良い秋冬用ハードシェルを探している
・雪山でも使えるものが良い
「ティフォン50000ウォーム」の3つのポイント
①滑らかで柔らかく快適な着心地
雪山でも使えるハードシェルって、硬くてゴワゴワしたものが多いイメージでしたが、ティフォン50000 ウォームを着た時、その柔らかさに感動しました。ゴワゴワ感とは無縁の滑らかな生地は、とても着心地がよく体を動かしやすいのでストレスなく登山が楽しめます。
ハードシェルの素材といえば、少し前まではゴアテックスが主流でしたが、最近は各ブランドから防水性・透湿性に優れたオリジナル素材が開発されています。
ティフォン5000ウォームも、ミレーが独自で開発した「ドライエッジ ティフォン50000」という素材が使われていて、ゴアテックス製品より価格がリーズナブルなのもポイント!
②優れた防水性・透湿性
ゴアテックスじゃないけど防水性は大丈夫?と心配になるかもしれませんが、耐水圧は20,000mmと防水性が高く、激しい雨風でもしっかりと水の侵入を防いでくれます。(登山では耐水圧20,000mm以上あれば安心と言われています)
透湿性においては業界トップレベルの50,000g/㎡/24h。一般的なレインウェアの約2〜3倍の数値だそうです。汗をかいても蒸れにくいので不快感がほとんどありません。
③裏起毛で保温性がある
秋冬用ということで裏地に適度に起毛した生地が使われていて、保温性が高いのも特徴。
保温性が高い=蒸れそうというイメージがありましたが、さすが業界トップレベルの透湿性を持つジャケット。湿気をしっかり外に逃してくれるので、今まで使っていて「蒸れる」と感じたことはありません。
暖かいけど蒸れない、最高のジャケットですね。
「ティフォン50000ウォーム」のスペック・特徴
耐水圧 | 20,000mm |
透湿性 | 50,000g/㎡/24h |
素材 | DRYEDGE™ TYPHON 50000 BRUSHED BACK ナイロン100% |
価格 | 31,900円 (税込) |
重量 | メンズ490g、レディース430g |
フロントファスナーはダブルジップ仕様。座った時や運転中に腰周りがもたつかないのがいいです。
左右のポケットは、長さが約33cmもあり、手袋や地図もラクラク入る大容量。
止水ジップになっていて雨の日も安心です。
ハンドウォーマーポケットなので、手を入れた時に暖かく感じるのもいいです。
左胸には内ポケットもあります。この記事を書くまで気づいていませんでした^^;
スマホを入れるのにちょうどいいサイズ感です。メッシュになっているので中身が見えて、出し忘れ防止にもなりますね。
袖口はゴム+ベルクロで長さの調整が可能です。
裾は左右に付いているドローコードで、雨風や雪をシャットアウトできます。
ヘルメット対応の立体裁断フードは、長めのツバで雨雪からしっかりガードしてくれます。
フード背面のベルクロ(マジックテープ)で前後の長さを、ドローコードで横幅を調整します。
自分の頭にぴったりフィットするようにサイズ調整できるので、フードが視界を邪魔して歩きにくいということもありません。
パッカブル仕様なのでコンパクトに収納できて持ち運びも楽チン。クルクルと丸めて、フードで餃子のように包むだけなので簡単ですよ。
「ティフォン50000ウォーム」のサイズ感
ミレーのサイズはEURO(ヨーロッパ)表記なので、普段着ているサイズよりワンサイズ小さめがジャストサイズ!なのですが、
冬山や雪山ではジャケットの下にフリースやダウンを重ね着することも考えて、ジャストサイズではなく少し大きめを選ぶのがポイントです。
身長:157cm
性別:女性
年齢:アラフォー
体型:痩せ型
普段のサイズ:Sサイズ
※写真ではジャケットの下に、ベースレイヤー、薄手フリースを着ています。
普段は日本サイズの「S」を着ているので、EUROサイズではワンサイズ落とした「XS」がジャストサイズ。ですが、今回はEUROサイズの「M」を購入ました。つまり、普段より2サイズも大きいものを購入しました。
2サイズも上げた理由は、
・ジャケットの下にフリースもダウンも両方着たいから
・お尻まで隠れる丈が良かったから
とっても寒がりな私。行動中は薄着でも、山頂での休憩時や日の出待ちの時間など、ジャケットの下にフリースとダウンの両方着込むことを想定して大きめを選びました。お尻がギリギリ隠れる丈で腰回りが冷えないのもポイントでした。山頂や登山道にトイレがない山に行くことが多く、できるだけ体を冷やしたくなかったのです。
2サイズも上げたら、袖が長すぎたりフードが大きすぎたりしないかな?と少し心配でしたが、問題ありませんでした。
袖は親指の先が少し見えるぐらいの丈ですが、ベルクロ(マジックテープ)で調整が可能です。フードはかなり優秀で、ドローコードとベルクロでサイズ調整が自由自在にできます。
2サイズ大きめにして大正解でした!
「ティフォン50000ウォーム」の色展開 (メンズ・レディース)
2021年秋冬最新モデルのカラー展開です。
<メンズ>
・FIRE 赤系
・HONEY MUSTARD ベージュ系
・BLACK NIGHT 黒系
・MUSTARD イエロー系
<レディース>
・FIRE 赤系
・HONEY MUSTARD ベージュ系
・SAPHIR 青系
「ティフォン50000ウォーム」の気になる点
非の打ち所がないほど優秀なティフォン50000ウォームですが、あえて気になる点を1つあげるとすると、裏起毛なので他の衣服と若干干渉するということ。
ダウンなどツルッとした生地だと問題ないのですが、フリースやセーターなど起毛系の衣服の上に羽織ると、少し引っかかりを感じます。
といってもほとんど気にならないレベルなので、許容範囲だと思います。
雪山登山で実際に使ってみた感想
3月の北八ヶ岳(北横岳)で雪山デビューをした際に、初めて着用しました。
標高は2,480m、雪山入門と言われている山です。その日は悪天候で雪が降りしきる中での登山でした。髪の毛やまつ毛は凍り、シェルも雪でかなり濡れましたが、それでも、水滴は1滴たりとも中に入ってきませんでした。
登山前はインナーにダウンを着ていたのですが、登山中はダウンを脱ぎ、フリースの上にティフォン50000ウォームを着て登りました。暑くも寒くもなく、悪天候の中でも最後まで快適に行動することができました。
もっとハードな雪山に行かれる場合は、さらにハイスペックで強度の高いハードシェルが必要なのかもしれませんが、今のところそんな危険な雪山に行く予定はないので、ティフォン50000ウォームで秋冬登山~雪山までカバーできています。
まとめ
防水性・透湿性に優れたミレーのハードシェル「ティフォン50000ウォーム」。生地が柔らかく着心地が良いので、長く愛用できるアイテムですよ。秋冬登山や雪山用のハードシェルで迷われている方はぜひ検討してみてくださいね。