こんにちは、登山歴1年半のカエルハイカーです。夫婦で登山やキャンプを楽しんでいます。
2021年4月上旬、鈴鹿セブンマウンテンのひとつ「藤原岳」に登ってきました。
花の百名山としても有名で、福寿草などの山野草をお目当てに県外からもたくさんの登山者が足を運ぶ人気のお山。
初心者にもおすすめなのですが、ひとつ注意点が・・・
それは「泥だらけになる!」ということ。
藤原岳は「泥の登山道」で有名なんです。晴れの日でも地面がドロドロでよく滑ります。
汚れるのは絶対に嫌!という方にはおすすめしません(笑)
※ここに記載の内容は2021年4月現在の情報です。
[藤原岳] 5つのおすすめポイント
- 福寿草が見られる
- カルスト台地が見られる
- 名物「泥の登山道」を歩ける
- 山頂近くにトイレ・山荘がある
- 花の百名山、鈴鹿セブンマウンテン、日本三百名山
[藤原岳] アクセスと駐車場
アクセス
■新名神高速道路 「東員IC」または「桑名IC」より車で約30分
(大阪方面より約100分、名古屋方面より約60分)
■電車利用の方は最寄りの三岐鉄道「西藤原駅」を利用してください。表登山道口まで徒歩10分ほどで便利ですよ。
駐車場
主な駐車場は3つあります。
①大貝戸登山口駐車場(無料)
②藤原岳観光駐車場(300円)
③藤原岳登山口駐車場(300円)
①大貝戸登山口駐車場
表登山道のすぐ目の前にあります。靴洗い場があり、人気の駐車場なので朝から満車の可能性大。
・料金:無料
・収容台数:25台ほど
・トイレ、靴洗い場あり
・表登山道(大貝戸道)口の目の前
②藤原岳観光駐車場
表登山道と裏登山道の中間にある、一番大きな駐車場です。今回はここに停めました。
・料金:300円
・収容台数:80台ほど
・トイレあり
・表登山道口と裏登山口の中間
③藤原岳登山口駐車場
裏登山道口近くの穴場駐車場です。
・料金:300円(無人なので箱に入れる)
・収容台数:不明(20~30台ぐらい停まりそうでした)
・トイレあり(多分・・・)
・裏登山道口のすぐ近く
[藤原岳] 登山ルートと歩行時間
今回のルート
▼下記地図の赤線ルート
藤原岳の主な登山ルートは2つあります。
①表登山道(大貝戸道)
→初心者向けで安全、景色は微妙
②裏登山道(聖宝寺道)
→ガレ場など注意必要、変化に富んでおもしろい
今回は裏登山道で登って、表登山道で下山するルートを選択しました。
裏登山道は滑落の危険性もあり、下りで使うのはちょっと怖いです。上りにして正解でした!
歩行時間
総歩行時間:約6時間 (休憩含む)
途中1時間ほど休憩したので、実際に歩いた時間は5時間ぐらいかなと思います。
地面がドロドロでよく滑るので、いつも以上に慎重になり、予想以上に時間がかかりました。
[藤原岳] 登山
上り:裏登山道
藤原岳観光駐車場から5分ほど歩いて「鳴谷神社」へ。鳥居の横に裏登山道の入り口があるので、そこから登っていきます。
鳴谷神社には狛犬ならぬ「狛猿?」がいますよ。
最初は長〜い階段からスタート!ありがたいお言葉が身にしみます。
階段を登りきって少し歩くとトイレもありました。
聖宝寺の裏へ回り込むように道をたどります。ここから山道になりますよ。
防砂堤を超えるため、脇にある階段を登ります。地味にしんどいです。
そしてまた降ります。
小川を渡って階段を登ると、樹林帯へと入ります。
右手に5つの滝が!名もなき滝かと思いきや「聖宝の五連滝」という名前がついているそうです。
裏登山道は道が細く、滑落しそうな場所も多いので注意が必要です。特に登山道がヌルヌスで滑りやすいので。実際に滑落事故もあったそうです・・・。
道幅が少し広くなっている、このあたりで少し休憩。
登山道には「●合目」の標識があるので、分かりやすいですね。
苔ゾーンや
根っこゾーン
バイケイソウの群生ゾーンなど、裏登山道は変化に富んでいて飽きません。
表登山道との合流地点「八合目」に到着です。
八合目から山頂までの道は、さらに泥々感がアップ。
今にも底が抜けそうな頼りない橋、ヌルヌルして怖さ2倍です。橋を避けて右に回り込むも、こちらもよく滑りヒヤヒヤ。
地面はこんな感じです。絶対コケたくないですよね。
九合目は見晴らしが良く、ちょっと一息。
このあたりから藤原岳名物の「福寿草」の群生地です。まだ蕾が多かったですが、咲いているものもチラホラありました。
小屋が見えてきました!
藤原山荘に到着です。小屋の中で休憩できるようなので、風が強い日や悪天候の時は助かりますね。
山荘の前にトイレがあります。この時期は男女共用の個室1つしか使えず、順番待ちの列ができていました。
トイレの背後に見えているのが山頂です。ここから20分ちょっとかな。
山頂手前のオアシス、馬酔木(アセビ)畑。
とっても可愛いピンクのお花「馬酔木」ですが、馬が酔う木?
後で調べてみたら、馬が馬酔木の葉を食べて毒に当たってフラフラになったことから名付けられたのだとか。
こんなに可愛い見た目ですが、毒があるので間違ってもお口に入れないように!
山頂到着!出発してから約3時間のコースタイムでした。
曇っていて見晴らしは残念・・・。お天気が良ければアルプスの山まで見えるそうです。
山頂はあまり広くないので、早々に撤退。
下り:表登山道
登りはあんなにしんどかった道も、下りは気持ちいい♪
あちらこちらに石がゴロゴロしているのは、石灰岩でできたカルスト台地ならではの風景!
馬酔木の森まで戻ってきて、このあたりでお昼ご飯を食べました。
下山し始めたら晴れてくるという・・・。
景色が最高ですね!
相変わらず足場はよくないので、下りは特に慎重に!
八合目(表登山道と裏登山道の分岐)まで戻ってきました。右方向へ進み表登山道に入ります。
正直、表登山道は精神的にすごくしんどかったです。
特に変化のない樹林帯の中をただひたすら下りていく。景色もないし見どころもない。
延々と・・・。心折れそうになりながら。
登山口まで下りてきました。
表登山道はしっかり整備されているので、初心者の方には安全だと思います。でもやっぱり裏登山道の方が面白いなという感想。
この写真の手前にある「大貝戸休憩所」にはトイレも靴洗い場もあります。泥だらけの靴を洗わせてもらえるのはとてもありがたいですね。
[藤原岳] 登山バッジはここで買える
登頂記念の登山バッジ、集めている方けっこう多いのでは?
藤原岳の登山バッジは「西藤原駅」の窓口で購入できます。表登山道の登山口から歩いて7分ほどのところなので、便利ですね。
いぶし銀と七宝焼の2種類があって、私たちはいぶし銀の方を購入しました。藤原岳名物の「福寿草」と絶滅危惧種の「イヌワシ」がデザインされています♪
まとめ
泥んこ登山道の「藤原岳」、足場は悪くヒヤヒヤでしたが、バランス感覚を養うにはちょうど良かったです(笑)花の百名山だけあって福寿草や馬酔木(アセビ)など、お花の見ごたえはたっぷりなのでぜひ訪れてみてくださいね。