こんにちは、登山歴2年半のカエルハイカーです。夫婦登山を楽しんでいます。
2022年5月下旬、滋賀県にある雨乞岳(あまごいだけ)に登りました!標高は1,238m、鈴鹿山脈では御池岳に次いで2番目の高さを誇り、鈴鹿セブンマウンテンの中では最高峰となります。
今回は最も人気の「武平峠ルート」を選択。ジブリの世界観が漂う神秘的な谷(クラ谷)を歩くルートで、渡渉箇所が多いのが特徴です。一面クマザサが埋め尽くす山頂付近では、関西有数の美しい稜線と、360度の大パノラマに感動すること間違いなし!
難易度としては、やや中級者向けという印象です。大きな危険箇所はありませんが、少し道が分かりにくい場所があるのと、渡渉箇所が多いので全くの初心者だと大変かも…。(YAMAPなど地図アプリがあると安心ですね)
駐車場やトイレ情報も詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
今回の雨乞岳で鈴鹿セブンマウンテン制覇となりました!
※ここに記載の内容は2022年5月現在の情報です。
[雨乞岳] 5つのおすすめポイント
- 山頂付近から360度の大展望(鈴鹿セブンマウンテン一望)
- 関西でも有数の美しい稜線が歩ける
- ジブリの世界観!神秘的な谷を歩く武平峠ルート
- 前半はほぼ水平移動で体力的に楽
- 鈴鹿セブンマウンテン最高峰
[雨乞岳] アクセス・駐車場・トイレ
アクセス
登山の起点となる「武平トンネル」までのアクセスです。ナビは「武平トンネル」または「武平峠駐車場」でセット!
【名古屋方面、大阪方面より】
■新名神高速道路 「菰野I.C.」より車で約15分
菰野インターを降りて、鈴鹿スカイラインでぐねぐねした山道を登っていきます。2車線で道幅は広いのでご安心を!
滋賀県側から高速を使わずに鈴鹿スカイラインでアクセスすることもできます。
駐車場 (詳細マップ)
雨乞岳の登山口は滋賀県側にあるので、④⑤⑥あたりに停められるとラッキーですね。(ただしトイレがあるのは三重県側です)
武平峠は鈴鹿山脈南部の登山の拠点となる場所です。上記地図の登山口から、雨乞岳、鎌ヶ岳、御在所岳と鈴鹿セブンマウンテンのうち3つの山へ登ることができるんですよ!
それぞれの駐車場の写真と詳細は下記で紹介しています。
①武平峠駐車場(三重県側)
トイレがあって広くて一番人気の駐車場です!
⚫︎収容台数:約40台 (白線がないので停め方次第)
⚫︎トイレ:あり(汲取式、トイレットペーパーあり)
⚫︎雨乞岳登山口まで:徒歩約7〜8分
②路肩駐車場(三重県側)
「①武平峠駐車場」のすぐ横にあります。路肩に白線付きの駐車スペースが設けられています。
⚫︎収容台数:約7台
⚫︎雨乞岳登山口まで:徒歩約7〜8分
③トンネル出てすぐ(三重県側)
こちらも「①武平峠駐車場」の目と鼻の先にあります。
⚫︎収容台数:約14台 (白線がないので停め方次第)
⚫︎雨乞岳登山口まで:徒歩約6〜7分
④武平峠西口駐車場(滋賀県側)
滋賀県側のトンネルを出てすぐの左手にあります。
⚫︎収容台数:約17台 (白線がないので停め方次第)
⚫︎雨乞岳登山口まで:徒歩約20秒(すぐです)
⑤トンネル出てすぐ(滋賀県側)
滋賀県側のトンネルを出てすぐの右手にあります。「④武平峠西口駐車場」の向かいです。
⚫︎収容台数:約6台 (白線がないので停め方次第)
⚫︎雨乞岳登山口まで:徒歩約20秒(すぐです)
⑥路肩スペース(滋賀県側)
滋賀県側の路肩スペースもけっこう広いので駐車することができます。
⚫︎収容台数:約10〜15台 (白線がないので停め方次第)
⚫︎雨乞岳登山口まで:徒歩約1分(停める場所によります)
⑦少し離れた駐車場(滋賀県側)
すみません、写真を撮り忘れたのでGoogleMapでご確認ください。「⑥路肩スペース」から少し滋賀県側に下ったあたりにあります。
⚫︎収容台数:約10〜15台 (一部白線がないので停め方次第)
⚫︎雨乞岳登山口まで:徒歩約4分
トイレ
トイレは「①武平峠駐車場」にあります。ボットンタイプですが、トイレットペーパーも設置されています。
※登山道や山頂にトイレはありません。
[雨乞岳] 登山ルート・所要時間
《今回のルート》武平峠ルート(クラ谷ルート)
雨乞岳で最も人気があるメジャーなルート「武平峠ルート(クラ谷ルート)」をピストンで登りました。標高880mの武平峠からスタートし、神秘的な雰囲気のクラ谷を歩いて山頂を目指します。
ルートの半分以上が樹林帯で、滝があったり水辺を歩く登山道なので涼しくて快適でした。
登山口(武平峠)▶︎沢谷峠▶︎クラ谷▶︎七人山分岐▶︎東雨乞岳▶︎雨乞岳
渡渉箇所(沢を渡る場所)が多いので防水シューズだと安心です。
所要時間
■合計所要時間:約6時間
歩行時間:約5時間20分
休憩時間:約40分
[雨乞岳] 登山レポート
武平トンネル(滋賀県側)を出てすぐ、橋を渡ったところが登山口です。写真の右手にあります。
「雨乞岳」と大きく書いてあるのですぐに分かりました。それでは、鈴鹿セブンマウンテン制覇へ向けてレッツゴー!
いきなり道がわからない…。どこでも歩ける感じでどこが登山道?右の緑が茂っているほうかと思いきや、写真の左のほうが登山道でした。
帰りもこのあたりで迷われている方がいました。
なんとかピンクリボンを発見し登山道へ。
道が分かりにくいと評判の雨乞岳。ピンクリボンや岩のマーキングを見落とさないように気をつけて歩きました。YAMAPなど登山アプリがあるとルートを外れた時に分かるので安心ですよ。
なんか、出だしから大変…。
このジメジメ感、ヒルさんがいそう。5分おきに靴や足をチェックしてたら登山に集中できない…。
ヒルさんとは…?
暑くてジメジメした季節になると鈴鹿の山には「ヤマビル」が出ます。見た目は黒くてナメクジみたいで、気づかないうちに足元から登ってきて人間の血を吸うそうです。血だらけになった服を見て気付くこともあるとか…。
そんなホラーのような事態は避けたいので、登山者の間で噂のヒル避けスプレー「ヒル下がりのジョニー」を振りかけて出陣!その甲斐あってか、ヒルにやられることはありませんでした。ハッカ水でも効果があるそうです。
小さな沢を何度も渡ります。
1つ目のチェックポイント「沢谷峠」に到着。
沢谷峠は少し開けた感じで、休憩スポットにぴったり。
次のチェックポイント「クラ谷分岐」を目指します。
沢を渡る場所が多いので、ゴアテックスなど防水の靴があると安心ですね。
沢谷峠から10分ほどで「クラ谷分岐」に着きました。
今回は通りませんが「コクイ谷分岐」から、ここ「クラ谷分岐」までの道で遭難が多発しているという注意喚起がありました。地図の赤点線部分は、熟練者以外は通らない方が良さそうですね。
「クラ谷分岐」で名もなき滝を見ながら少し休憩。マイナスイオンたっぷりで気持ちいい!
次のチェックポイント「七人山分岐」までは、手付かずの自然が美しい「クラ谷」を歩きます。整備されていない感じが、自然そのままの美しさをダイレクトに感じさせてくれます。
この辺りは神秘的な雰囲気で満ちあふれていました。もののけ姫のコダマが住んでそう。白いやつです。
クラ谷分岐から歩くこと約1時間、「七人山分岐」に突き当たりました。左の「雨乞岳」方面へ進みます。(七人山は展望がなさそうなのでパスしましたが、コダマがいるみたいなので気になる方は行ってみてください。ここから5〜10分ほどです)
もうすぐ樹林帯を抜けますよ〜
尖ったフォルムの鎌ヶ岳が見えています。左は御在所岳。
この笹ゾーンの急登を登り切ると最初のピーク「東雨乞岳」です。顔まである笹をかき分けながら、暑さに耐えて必死に登る!笹の攻撃が激しいので、肌の露出は控えることをおすすめします。
笹ゾーンで振り返ると、鎌ヶ岳、御在所岳、釈迦ヶ岳…と鈴鹿の山々が一望できます。
笹ゾーンを無事にクリアし、まずは「東雨乞岳」ゲット!後ろに見えているのがこれから目指す本命の「雨乞岳」です。
どこかにトトロがいるので探してみてくださいね。
雨乞岳より東雨乞岳のほうが開けていて景色が良いです。ランチ休憩におすすめですよ!
東雨乞岳から雨乞岳へと続く美しい稜線、雨乞岳登山のハイライトです!
見た目は美しいですが実際に歩いてみると、またしても藪漕ぎ…。
ふぅ〜、ようやく「雨乞岳」登頂!
そしてこの瞬間をもって、祝!鈴鹿セブンマウンテン制覇!2021年2月の御在所岳からスタートし、1年3ヶ月かけて達成しました。本来ここで感動に浸るはずだったのですが、、、
右端に写っているワンちゃんの足が思いっきりプルプル震えていて、そちらに釘付けでした(笑) 犬も膝が笑うんですね…。
東雨乞岳のほうが展望はいいですが、雨乞岳からも鈴鹿の山々を見渡せます。笹に囲まれているので、座ると景色は見えないかも…。
雨乞岳から見た東雨乞岳。こちら側から見る稜線も綺麗。むしろこっちのほうが好きかも!写真には収まっていませんが、稜線の向こうに鈴鹿セブンマウンテン一望ですよ!
東雨乞岳まで戻ってきてお昼ご飯にしました。今まで登った山を見渡しながら食べるチリトマトの味は格別!
下山は来た道を戻るだけなので省略しています。
まとめ
登り終えて思うこと、それは鈴鹿セブンマウンテンのラストを飾るのが「雨乞岳」で大正解だったということです。もちろん他の山でも達成感は得られると思いますが、美しい稜線越しに鈴鹿セブンを一望できるのは雨乞岳ならではの絶景ではないでしょうか。最後の一座にふさわしい景色を見せてくれました。
鈴鹿セブンマウンテンを知らなかったという方も、この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
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