登山

伊吹山|滋賀県最高峰へ登山!琵琶湖の絶景が楽しめる表登山道(上野ルート)紹介

【新】伊吹山アイキャッチ

こんにちは、カエルハイカーです。夫婦で登山やキャンプを楽しんでいます。

2020年9月中旬、滋賀県最高峰の伊吹山に登ってきました。伊吹山は滋賀県と岐阜県にまたがる標高1,377mの山で、日本百名山にも選ばれています。登山道からの琵琶湖の景色が素晴らしく、日本全国からたくさんの登山者が訪れる関西屈指の人気の山です。

標高差や登山道が富士山に似ていることから「ミニチュア富士」と呼ばれ富士登山の予行練習として登る方もたくさんおられます。

カエルハイカー

今日は三之宮神社から登る人気の定番ルート「表登山道(上野ルート)」をご紹介します。

※ここに記載の内容は2020年9月現在の情報です。

[伊吹山] 7つのおすすめポイント

  1. 見晴らしの良い登山道から琵琶湖の絶景が楽しめる
  2. 春夏は高山植物、秋はススキ紅葉と山の自然を満喫できる
  3. 広くて景色が抜群の頂上には食事処や売店が充実
  4. 登山道が分かりやすく迷いにくい
  5. 雪山登山ナイトハイクも人気
  6. 富士登山の練習にぴったり
  7. 日本百名山、関西百名山、新・花の百名山、滋賀県最高峰

[伊吹山] アクセス・駐車場・トイレ

アクセス

登山口までのアクセスをご紹介します。

<車>
北陸自動車道 「米原IC」から約20分
(大阪方面より約2時間、名古屋方面より約1時間)

<公共交通機関>
JR東海道本線 近江長岡駅から湖国バスで約16分(伊吹登山口で下車)


駐車場

登山口の三之宮神社周辺にある有料の民営駐車場を利用します。いくつかありますが、料金はだいたい300~500円程度です。残念ながら無料の駐車場はありません。

下記におすすめの駐車場を3件ご紹介します。

①伊吹山ゴンドラ乗り場前駐車場(300円)

伊吹山登山口を通り過ぎて少し行ったところにある一番料金が安い駐車場です。1回300円で、駐車台数は約40台。登山口までは徒歩3分の距離です。

②伊吹山観光駐車場(500円)

登山口に最も近い駐車場で、登山口の目の前にあります。1回500円で駐車台数は10台ほどだったと思います。

③伊吹山三之宮神社横無人駐車場(400円)

登山口まで徒歩2分の駐車場で1回400円です。すみません、駐車台数は分かりませんが、パッと見た感じ8台ほどかなと思います。

トイレ

伊吹山の登山道には合計4か所トイレがあります。これだけたくさんあると女性の方も安心ですね。ただし3合目から山頂までは2時間ほどかかるので、3合目で済ませておくことをおすすめします。

①登山口の三之宮神社前
②1合目
③3合目
④山頂

冬季期間中は、3合目と山頂のトイレは閉鎖されています。

[伊吹山] 登山ルートと歩行時間

今回のルート

伊吹山の登山道は5つありますが、ほとんどの方が表登山道(上野ルート)から登られます。登山道が分かりやすく迷うことがないので初心者の方にもおすすめのルートです。

今回のルート

三之宮神社前登山口▶︎山頂▶︎三之宮神社前登山口

▼下記地図の赤太線ルート

伊吹山 ルートマップ

歩行時間

総歩行時間:約6時間

山頂での休憩時間や途中の休憩も入れると、合計7~8時間ぐらいはみておいたほうがいいです。延々と登り続ける登山道は30代後半初心者の私たちにはけっこうしんどかったです。スタートしてから下山するまで7時間半ほどかかりました。(山頂のお花畑は散策していません)

カエルハイカー

山頂のお花畑をゆっくり散策したい方は、時間に余裕を持って朝早く出発するようにしてくださいね(^^)

[伊吹山] 登山

伊吹山登山 ルートマップ

三之宮神社の横にある地図でルートを確認。山頂まで3時間20分と書いてあるので、3時間を目標に頑張ります。

観光案内所が朝6時30分に開くのですが、目の前でウロウロしてたら少し早めに窓口を開けてくださったので、入山協力金300円を支払いルートマップをもらいました。

MEMO

6時30分より早い時間に出発する場合は、入山協力金ポストに300円を入れておきます。ルートマップは窓口が開いている時間しかもらえません。

伊吹山 表登山道 登山口

三之宮神社横に登山口があります。この階段を登っていきます。06:20スタート!

ちなみに登山口の標高が220mです。

伊吹山 表登山道 登山口

山頂まで6,000m!頑張ろう!

伊吹山 表登山道

最初は樹林帯の中を歩いていきます。早朝の空気がとても気持ちいです。

MEMO

午後にはガスが出ることが多いので、早朝から登って午後早めに下山するのがおすすめ!

伊吹山 表登山道 1合目

登山口から900m、一気に景色が開けて1合目に到着!なかなかの急登だったのでこの時点ですでに汗だく・・・。

この時間伊吹高原荘さんはまだ空いていませんが、お店の前のベンチで少し休憩させてもらいました。

伊吹山 表登山道

ここからは旧伊吹山スキー場のゲレンデ跡を歩く、開けた登山道となります。

伊吹山 表登山道

眺めもいいです。

伊吹山 表登山道

訪れたのが9月の中旬だったのですが、ちょうどススキのベストシーズンでした。四季折々の自然が楽しめるのも伊吹山の良いところ。

伊吹山 表登山道 2合目

2合目です。といっても特に何があるわけでもありません。ここからまた山道に入ります。

伊吹山 表登山道 登山風景

このあたりはけっこうしんどかったー。できるだけ段差の少ないところを選んで歩きましたが、それでも大きい石が多いから疲れます。

伊吹山 表登山道からの眺望

景色が最高ですね!琵琶湖から比良山系の山々まで一望です。

伊吹山 表登山道 登山風景

樹林帯を抜けると少し平坦で歩きやすい道になります。ここでちょっと体力回復しました!

伊吹山 表登山道 ススキの群生

見渡す限りのススキ!

伊吹山 表登山道 ススキの群生

ススキ!

伊吹山 表登山道 ススキの群生

360度ススキ!

伊吹山 表登山道 

もう少しで3号目。伊吹山本体?も姿を現しました。

伊吹山 表登山道 3合目

3号目です。目の前に立ちふさがる巨大な壁!今からあれを登るのかと思うとワクワクします!

伊吹山 表登山道 3合目 公衆トイレ

3号目のトイレ。水洗トイレで綺麗です。

ここが最後のトイレです。ここから山頂まで約2時間トイレがないので注意!

伊吹山 表登山道 ススキの群生

ススキの中を気持ち良く歩いていくと

伊吹山 表登山道 4合目

割とすぐに4号目の看板!ここからまた少し山道に入ります。

伊吹山 表登山道 登山風景

山道に入ると決まって急登(泣)しかもゴツゴツした岩が多くて足グネリがち。

伊吹山 表登山道 5合目

5号目です。ここからはもう山道はありません。山頂までずっと視界が開けています。ひたすら頂上を目指してジグザク道を登っていきます。

これだけ視界がいいと迷いようがありませんね。山頂も見えています!目の錯覚で近そうに見えますが、これがものすごーく遠いです。

富士山もこんな感じなのかな〜と想像しながら歩いてました。

なぜか木が斜めに生えてる。何かに引き寄せられてるみたい。

サバンナ!キリンとかシマウマとかいそう。

伊吹山 表登山道 登山風景

空がすごく近い!雲が掴めそうなところに!

伊吹山 表登山道からの眺望

振り返るとこんなに高いところまで登ってきていました。景色最高です!

伊吹山の登山道の最大の魅力はなんといってもこの見晴らしの良さ!疲れた時に振り返れば、いつでもこの素晴らしい景色が背中を押してくれます。

伊吹山 表登山道の風景

山頂が近づくにつれ登山道が狭くなります。滑落の危険があるので譲り合って慎重に!いくつか滑落跡がありました。

伊吹山 表登山道 8合目

8号目です。このあたりから傾斜も急になり、滑りやすいので要注意です。

伊吹山登山 登山風景

下りはめちゃくちゃ滑りました。みなさん滑っていたのでそういうもの?

伊吹山 表登山道 風景

あ!山頂見えた?!

と思ったら遊歩道との合流地点でした。

伊吹山山頂からの眺望

遊歩道は登山者だけでなく一般の観光客の方もたくさんいます。

伊吹山 表登山道 山頂手前の風景

このゲートをくぐったら山頂まであと少し。

獣害から守るためのゲートなので開けたら必ず閉めるのがルール。

伊吹山 表登山道 山頂手前の風景

長かったー、ようやく到着です!

伊吹山山頂 看板

1,377m伊吹山登頂!コースタイム3時間10分。

伊吹山山頂 日本武尊像

山頂の日本武尊(ヤマトタケルノミコト)像。伊吹山は古くから信仰の山で日本武尊伝説でも有名です。

日本武尊伝説

簡単に言うと日本武尊が伊吹の荒神をやっつけに行ったけどコテンパンにやられ、麓の清水で傷を治した伝説の地なのだとか。

伊吹山山頂

向こうのベンチから琵琶湖が一望できます。

実は伊吹山は伊吹ドライブウェイを使えば山頂手前まで車で登ることができるんです。そこから軽いハイキングで手軽に山頂まで行けるので一般の観光客もたくさん来られています。

観光地化された山頂は売店やお食事処が充実していて、登山しに来たことを忘れてしまうほどの賑やかさ。

伊吹山山頂 売店

軽食やお土産物屋を兼ねた山小屋がいくつかあり、夜行登山の時に仮眠できるようになっています。

伊吹山山頂 売店 登山バッジ

登山バッジも充実していて、ここに写っているのはほんの一部ですが種類がたくさんありました。

登山 山頂でのお昼ご飯

行きにセブンで買ってきたお昼ご飯。山頂の伊吹そばが有名なのですが、食べなかったことをちょっと後悔。

伊吹山登山 登山風景

お腹も満たされたので下山します。下山は来た道を戻るだけ。

下りは傾斜が急なので転がるように体が勝手に走り出し、その勢いでトレランの人の真似して小走りで降りてみたら大失敗。3合目あたりから膝が激痛で疲労もピークに。慣れないことをしないほうがいいですね。

かき氷

ヘトヘトになりながら1合目まで戻ってきて伊吹高原荘さんで食べたかき氷が最高!疲れた体に染み渡り生き返りました!

[伊吹山] 注意点

日陰が少ない

伊吹山の登山道は日陰がほとんどないため熱中症に注意しなければなりません。特に3合目以降は遮るものが全くなく、真夏の炎天下では強烈な日差しが襲ってきます。

真夏の昼間は避けたほうが無難ですが、どうしても登る場合は熱中症対策、日焼け対策が必須です。

◎こまめな水分補給(スポーツドリンクが良い)
◎塩分補給(飴やタブレットなど)
◎日よけの帽子(ハットがベスト)
◎吸湿速乾性、通気性の良い服装
◎肌を露出しない(長袖が良い)
◎日焼け止め、アームカバー、サングラス
◎涼しい早朝から登り始める
◎登山数日前から体を暑さに慣らす

まとめ

伊吹山、登ってみてすごく好きになりました。眼下に琵琶湖を見下ろしながら、山の自然を楽しみながら、1合目、2合目、3合目・・・と1歩1歩頂上へ近づいていく、絵に描いたような「登山」ができる山。さすが日本百名山に選ばれるだけあるなと思います。

登山道が分かりやすく道迷いの心配もないので初心者の方もぜひチャレンジしてみてください。