登山

五色ヶ原|立山室堂から1泊2日のテント泊登山!天空のお花畑広がる北アルプスの秘境へ

五色ヶ原

こんにちは、登山歴4年半のカエルハイカーです。夫婦で登山やキャンプを楽しんでいます。

2025年7月の3連休、北アルプスの五色ヶ原(標高2,500m)へ1泊2日のテント泊で行ってきました。五色ヶ原は、立山室堂から歩いて片道5〜6時間(個人差あり)。残雪と高山植物のお花畑に彩られた、まさに天空の楽園のような場所!

カエルハイカー

コースタイムは片道5時間30分ほどですが、アップダウンが激しく、ハシゴや鎖、恐怖の雪渓と、想像以上に険しい登山道で、休憩時間も増え、片道7時間かかりました。

カエルハイカー夫

ハードな登山道ですが、景色はすごいです!立山連邦や後立山連峰、槍穂高連邦など、ほぼずっと北アルプスの絶景を見ながら歩ける贅沢なコースです。途中、眼下に広がるエメラルドブルーの黒部湖に癒されました。

今回は、登山道やテント場の様子なども含め、五色ヶ原の登山に必要な情報を分かりやすくご紹介しますね。雷鳥に高確率で会えるスポットもあるので、ぜひチェックしてみてください。

雪渓でかなり滑るので、チェーンスパイクやアイゼンがあったほうがいいです。私たちは持って行かなかったことを後悔しました。2人とも転倒して怖かったです。

※ここに記載の内容は2025年7月現在のものです。

【五色ヶ原】5つのおすすめポイント

五色ヶ原
  1. 北アルプスのダイナミックな景色が楽しめる
  2. 岩場、鎖、ハシゴ、雪渓など変化に富んだ登山道で飽きない
  3. 花の百名山に選ばれている山域で、たくさんの高山植物が楽しめる
  4. テント場は予約不要で、水場やトイレもあるので安心
  5. 五色ヶ原山荘でソフトドリンクやビールも買える

五色ヶ原とは

約10万年前の立山火山の噴火で流れ出た溶岩でできた台地。池塘が点在し、木道の両脇には高山植物が咲き乱れ、高層湿原ならではの風景が楽しめます。

【五色ヶ原】アクセス・駐車場・トイレ

立山室堂

五色ヶ原は、標高2450mの立山室堂からスタートするのが短時間で歩けて最も一般的なルートになります。と言うわけで、まずは立山室堂を目指します!

アクセス・駐車場

富山県側から行く場合は「立山駅」、長野県側から行く場合は「扇沢駅」までマイカーか公共交通機関で移動。

立山駅・扇沢駅から先はマイカー規制のため、立山黒部アルペンルートのケーブルや高原バスなどを乗り継いで登山口のある「室堂」へ向かいます。

立山駅駐車場
カエルハイカー

私たちは関西方面なので、富山県側の立山駅までマイカーで移動し、立山駅で車中泊しました。(長野県側の扇沢駅も車中泊可能です)

立山駅から行く場合

立山駅駐車場
無料駐車場:約900台
臨時駐車場:約600台 ※混雑時のみ対応・無料
営業時間:24時間
トイレ:あり
※車中泊がしんどい場合は、立山駅周辺の宿泊施設に泊まるのがおすすめ

立山駅〜室堂(立山黒部アルペンルート)
料金(往復):7,380円(大人)、3,690円(小学生)
所用時間:約1時間
※立山駅〜美女平(ケーブルカー7分)、美女平〜室堂(高原バス50分)

※バスの時刻表はこちら

扇沢駅から行く場合

扇沢駅駐車場
無料駐車場:約230台
有料駐車場:約350台(12時間まで1,000円)
臨時駐車場:約600台〜800台 ※混雑時のみ対応
営業時間:24時間
トイレ:あり

扇沢駅〜室堂(立山黒部アルペンルート)
料金(往復):12,300円(大人)、6,150円(小学生)
所用時間:約1時間
※扇沢駅〜黒部ダム(電気バス16分)、黒部ダム〜黒部湖(徒歩15分)、黒部湖〜黒部平(ケーブルカー5分)、黒部平〜大観峰(ロープウェイ7分)、大観峰〜室堂(電気バス10分)

※バスの時刻表はこちら

カエルハイカー

関西方面からアクセスする場合は立山駅、関東方面からだと扇沢駅を利用する方が多いみたいです。

トイレ

まず、立山駅から登山口の室堂までの間にあるトイレは以下の通り。

①立山駅 (駐車場にも駅にもあり)
②美女平駅
(ケーブル乗り継ぎ駅)
③室堂ターミナル
(登山口)

登山開始後、室堂から五色ヶ原までの間にあるトイレは以下の通り。(チップ制)
①一ノ越山荘
(室堂から約1時間)
②五色ヶ原山荘・テント場 (一ノ越山荘から約5〜6時間)

【五色ヶ原】登山ルートと所要時間

立山室堂からのルート

五色ヶ原登山マップ

室堂バスターミナルから五色ヶ原を目指す最も一般的なコースで、アルペンムードが満喫できる人気ルートです。室堂〜五色ヶ原を1泊2日のピストンで歩きました。

カエルハイカー

今回のルートには含んでいませんが、浄土山へ登りたい方は、一ノ越山荘を経由せずに、浄土山経由のルートを選んでも良いと思います。

五色ヶ原登山道の雪渓

鬼岳は巻いていくので、ピークハントはしませんが、その後にやってくる雪渓ゾーンに要注意です。チェーンスパイクがないと滑って怖いです。

龍王岳から望む五色ヶ原

行きは体力温存のため、龍王岳は帰りに登りました!頂上からは五色ヶ原や槍穂高方面はもちろん、剱岳や立山連峰まで北アルプスをぐるっと360度見渡す大絶景です。

カエルハイカー夫

麓にザックをデポして10分ほどで登れるので、余裕がある方はぜひ!

所要時間

1日目(往路):約7時間(休憩時間を含む)
2日目(復路):約7時間(休憩時間を含む)

カエルハイカー

公式サイトでは片道約5時間半とありましたが、繰り返すアップダウンで体力の消耗が激しく、休憩時間も増え、結果的に往復ともに片道7時間もかかりました。

カエルハイカー夫

行きより帰りに登りが多いコースです。。

[五色ヶ原] 登山

立山駅~室堂

朝早くから立山駅のチケット売り場は大行列!

これに並びたくなかったので、今回はWEBきっぷを事前予約しておきました。

▼WEBきっぷの詳細はこちら
https://www.alpen-route.com/webticket/

立山駅チケット売り場 WEBきっぷ自動受取機

予約時のQRコードを発券機にかざすだけで簡単に発券できます。乗車時間もWEBで指定する仕組みなので、時間に合わせて少し余裕を持って行けば大丈夫!

本当はもっと早い時間に乗りたかったのですが、最短で07:50分発しか空きがありませんでした。

カエルハイカー夫

3連休やオンシーズンの週末は希望の時間が満席で取れないこともあるので、早めの予約をおすすめします!

立山高原バス

立山ケーブルと高原バスを乗り継いで、登山口の室堂まで約1時間!観光バスのようなゆったりしたシートで快適です。

車窓からの景色も楽しみの一つですが、前日が車中泊なのでとにかく眠い。ウトウトしているうちに室堂に到着。

室堂〜五色ヶ原

立山室堂

朝9時頃に室堂ターミナルに到着。最高のお天気で立山連峰もくっきり!

高地順応するため、30分ほど室堂をウロウロ散策して、いざ五色ヶ原へ出発!

(高山病になりやすい体質のため、バスで一気に標高を上げる登山の時は、高地順応は欠かせません。)

立山室堂

この時期(7月)の室堂は高山植物のお花畑が広がり、散策するだけでも十分に楽しめます。

室堂の雷鳥

運良く雷鳥にも会えました!

カエルハイカー

室堂周辺は遊歩道も整備されているので、お子様連れの方や体力に自信のない方でものんびり散策が楽しめますよ。

立山室堂登山道の雪渓

今年は例年に比べて雪が多かったのか、室堂から一ノ越山荘までの登山道に雪渓が残っていました!

一ノ越山荘

室堂から1時間ちょいで、一ノ越山荘に到着。ここが最後のトイレです。売店もあるので、水分が足りない場合はここで補給しておくと良いです。

カエルハイカー

まだ1時間しか歩いていないのに、想像以上の暑さと寝不足のせいか、体調が良くない。五色ヶ原まで辿り着けるのか不安になり、この時は本気でリタイアするか悩みました。引き返して雷鳥沢キャンプ場でのんびりしたい・・・

立山室堂から五色ヶ原_登山道

五色ヶ原まであと5〜6時間もあると思うとクラクラしてきた・・・。だけど、次のチェックポイント「富山大学研究所」は雷鳥に会える確率が高いと噂なので、もう少し頑張ってみよう!

立山室堂から五色ヶ原_富山大学研究所

一ノ越山荘から約45分、富山大学研究所に到着!建物がありますが、中には入れなさそう。トイレもないのでご注意ください。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

登り切ると風が気持ちいいー!さっきまでの不安が一気に吹き飛び、体が軽くなる感覚がありました。

目の前に龍王岳、その右後ろの遠くに見えているのが槍穂高連邦。槍ヶ岳は尖っているからすぐに見つけられますね(笑)

立山室堂から五色ヶ原_登山道

奥まで行ってみると、目の前にこれから目指す五色ヶ原が!え?めっちゃ近い?行ける気がしてきた!(実際はものすごーく遠かったのですが、この時は気持ちが軽くなって前向きになれました。)

五色ヶ原

五色ヶ原とその向こうに薬師岳、素晴らしい景色を見ながらランチタイム!赤い屋根の五色ヶ原山荘も見えてるし、きっとここから5時間もかからないはず!(たまに出る根拠のない超ポジティブ思考に救われることもあります)

雷鳥の親子

そんな楽観ムードを祝福するかのように、なんと雷鳥の親子が遊びにきてくれました♡

雷鳥

おかげで気持ちはさらに前向きに!「頑張ってね」と応援してくれているようで、元気をもらいました。

カエルハイカー夫

雷鳥に会える確率が高いという噂は本当でした!

立山室堂から五色ヶ原_登山道

綺麗な景色を見ながらご飯を食べて、雷鳥にも会えて、パワー全開で五色ヶ原へGO!

写真の左にある龍王岳は体力温存のため行きはスルーしました。帰りに体力が残っていたら登ろう!

立山室堂から五色ヶ原を目指す

北アルプスの大展望が楽しめる絶景区間が続きます。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

足元はゴツゴツした岩場で歩きづらい道が続くので、景色に気を取られすぎないように注意が必要です。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

岩ゴツゴツゾーンが終わると、激下りゾーンへ突入!見た目以上に急で滑りやすいです。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

標高が高い場所からスタートしているので、樹林帯はほぼなく、最初から最後まで景色が開けた絶景コース!

カエルハイカー

絶景コースで樹林帯がないため、日差しが強く暑いです・・・。時折吹く風が、クーラーのように冷んやりして気持ちよかったー!雪渓のおかげ?

立山室堂から五色ヶ原_登山道

なかなかハードな岩場を下ります。雪渓が見えていますが、こちらは通らずにすぐ横の岩場がルートになっています。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

鬼岳の東面に回り込むと、ついに雪渓が見えて来ました!ドキドキ・・・

立山室堂から五色ヶ原_登山道

ここが一番怖かった!岩場の梯子を降りたら、そこはもう雪渓ゾーン。しかも急斜面になっているので、ノーアイゼンだと確実に滑ります。

カエルハイカー

チェーンスパイクを持っていなかったので、ノーアイゼンで突撃!思いっきり滑って転びました。雪質が緩いのでどんな歩き方をしても滑る滑る・・・冷や汗かきました。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

やっと平坦な場所まで来て一安心。チェーンスパイクを持っている方は半分ぐらいでした。

立山室堂から五色ヶ原_登山道の雪渓

1つ目の雪渓が終わると、すぐに2つ目の雪渓が!

立山室堂から五色ヶ原_登山道の雪渓

2つ目はわりと平坦なのでゆっくり進めば大丈夫でした。

立山室堂から五色ヶ原_登山道の雪渓

雪渓エリアを抜けたところで一休み。張り詰めていた緊張が解け、無事に雪渓を通過できたことにホッとしました。

振り返るとすごいところを歩いてきたな・・・

立山室堂から五色ヶ原_登山道

雪渓の後はご褒美の木道ゾーン。目の前にそびえるのは、これから越えていく獅子岳!

立山室堂から五色ヶ原_登山道

獅子岳への登りがまたきついんです。暑さと格闘しながら無心で登りました・・・

立山室堂から五色ヶ原_登山道

辛くなったら立ち止まって振り返る。立山雄山や、龍王岳、鬼岳、越えてきた雪渓を一望できて絶景です。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

途中、黒部湖が見える場所がありました!チングルマもたくさん咲いていて、癒されますね。

立山室堂から五色ヶ原_登山道 獅子岳山頂

2,714m、獅子岳山頂に到着!疲労困憊だったので、ここで長めの休憩を取りました。ただ、日差しが強すぎて、黒い圧着タイツを履いていた太ももは火傷寸前、フライパンで焼かれているような気分でした。

カエルハイカー夫

登山用の軽い日傘を持って行ったのですが、これが休憩時にとても役立ちました!想像以上に日差しが強いので、無いと辛かったです。

私たちはarataというブランドの日傘を使っていますが、ゴッサマーギアも人気があるようです。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

獅子岳を出発してザラ峠まで、一気に下ります。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

獅子岳からザラ峠への下りは、今回のルートで一番の難所と言われています。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

急な斜面がとても滑りやすく、疲労が溜まった足で踏ん張るのが辛い・・・。

立山室堂から五色ヶ原_登山道2

そして、ザラ峠の手前には鎖場と梯子が控えています。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

鎖から1つ目の梯子へ移ります。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

続けて2つ目の梯子。高度感あったので少しドキドキ。

立山室堂から五色ヶ原_登山道_ザラ峠

しばらく下って、ようやくザラ峠に到着!戦国時代の武将「佐々成政」も豪雪の中このザラ峠を越えて命懸けで徳川家康に会いに行ったという伝説の峠です。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

ザラ峠から20〜30分ほど登り返せば、そこはもう五色ヶ原!木道が天空の楽園へと導いてくれます。

五色ヶ原

キャンプ場と山荘への分岐。キャンプ場の受付は山荘で行いますが、設営前、設営後、翌日の出発前など、いつでも良いとのこと。早く設営場所を確保したかったので、先にキャンプ場へ向かいました。

五色ヶ原

登山道の両脇にはチングルマがたくさん咲いていて、まさに天空のお花畑です!

五色ヶ原

お花畑の中を縫うように敷かれた木道。その先にカラフルなテントが見えました!

五色ヶ原キャンプ場

雪渓が残っていて空気がひんやり冷たい。

五色ヶ原キャンプ場

先ほどの分岐から10分ほどで、五色ヶ原キャンプ場に到着!到着時刻は16時半、室堂から7時間かかりました。

こちらのキャンプ場は予約不要で、到着した順に好きな場所にテントが張れます。

約50張りできるそうですが、この時間だとコンディションの良い場所はほぼ埋まっています。

五色ヶ原キャンプ場

なんとなくサークルができているので、好きな場所を選んでテントを張ります。

五色ヶ原キャンプ場

地面は石がゴロゴロしているし、雪解け水で濡れているし、なかなか良い場所がなく、どこに張るか悩みました。

カエルハイカー

目の前に見えている建物がキャンプ場専用のトイレです。チップは100円でトイレットペーパーも設置されています。センサー式で電気が付きますが、個室内は暗いので夜はライトがあったほうが良いです。

五色ヶ原キャンプ場

振り返ると、五色ヶ原山荘方面。山荘へは歩いて10分ほどの距離。テント場の受付とビール&コーラを買いに行きました。山荘への道もずっと木道が敷かれていて、両側には高山植物が咲き乱れ、とっても素敵な雰囲気です。ガスガスだったので、写真は撮っていませんが・・・

カエルハイカー夫

途中雪渓を横切るのですが、サンダルだと通過するのが困難で、靴を履きに戻るはめに・・。

五色ヶ原山荘

山荘でテントの受付をします。1人1泊2,000円なので、2人で4,000円支払いました。飲み物やお菓子類も売っていました。登山バッジもゲット!

五色ヶ原キャンプ場水場

お水はテント場のトイレ近くの水場で汲むことができました。沢水なので煮沸するか、ポータブル浄水器で濾過して飲みました。

五色ヶ原キャンプ場朝日

北アルプスに昇る朝日をテント場から。

五色ヶ原キャンプ場

朝日に包まれるテント場。すでに出発の準備をしている人もたくさん。みなさんこれから薬師岳方面へ縦走されるのかな。

五色ヶ原

五色ヶ原にお別れをして、また来た道を室堂まで戻ります。

立山室堂から五色ヶ原_登山道

ザラ峠から獅子岳への登りで振り返り、名残惜しい・・・五色ヶ原。また来るからね!と言いたい。でも、あのしんどさを思うと、また来ることがあるのだろうか・・・

そんな複雑な気持ちで五色を後にしました。

龍王岳山頂眺め

行きにスルーした龍王岳は帰りにしっかりピークハント!山頂からは360度の絶景です。立山三山からその奥には剱岳もバッチリ見えるほどの良いお天気。

龍王岳山頂眺め

反対方向には五色ヶ原や槍穂高など北アルプスの山々を一望できます。

近そうでめちゃくちゃ遠かった五色ヶ原。帰ってから39度の高熱が出るほど、今年1番ハードな山行となりました。

まとめ

天空のお花畑が広がる、北アルプスの秘境「五色ヶ原」。最も一般的な室堂ルートなら、アルペンムードをたっぷりと堪能できておすすめです。アップダウンが激しく体力は必要ですが、雪渓や鎖、梯子など、変化に富んだ登山道は飽きることなく、見どころが満載。テント場は予約がいらないので、思い立ったらすぐに行けるのもいいですね。