2025年12月30日〜2026年1月1日、ニュージーランド南島のルートバーントラックを2泊3日のテント泊で歩きました。
前回の【本編①】に続き、今回は登山2〜3日目の様子をお届けします!
▼登山1日目の記録【本編①】はこちらの記事をご覧ください。
▼ハット(山小屋)やテント場、バスの予約方法や、入国審査の注意点など、ルートバーントラックの準備編はこちらの記事をご覧ください。
※ここに記載の内容は2026年1月現在のものです。
【登山2日目】マッケンジーキャンプ場〜ルートバーンフラッツキャンプ場

2日目、朝6時30分、レイクマッケンジーキャンプ場を出発。今日は約10時間のロングコースになるので気合を入れて!

目線の先に神々しく輝く山々が!

湖の反対側から樹林帯へ入ります。苔むす森はまるでジブリの世界。

どんどん登っていくと景色がひらけて、眼下に小さくなったマッケンジーハットが見えました。
延々と登る道なのですが、景色がすごすぎて、しんどいことを忘れてる(笑)

泊まっていたキャンプ場は、右下の森に囲まれた湖畔のあたりでしょうか。

よく見かけるこの植物、ニュージーランド南島の固有種で「アシフィラ・アウレア(別名ゴールデンスパニアード)」というそうです。(多分…)

こちらはマウンテンデイジー。南島を中心に高山地帯に自生するキク科の植物です。11月〜1月が見頃で、たくさん咲いていました。登山道にお花があると気分が上がりますよね。何気なく撮った写真も絵になります。

道幅はしっかりありますが、左は崖なので注意して進みます。

所々に置かれているこちらの箱、なんだと思いますか?(休憩用のベンチではありません笑)
実はこれ、イタチを捕まえるトラップボックスなんです。ニュージーランドには飛べない鳥が多く、野鳥の脅威となるイタチをこの箱で捕まえるそうです。
ニュージーランドは周囲を海に囲まれた孤島で、もともと鳥の天敵となる動物がほとんどいませんでした。そのため、鳥たちは飛んで逃げる必要がなく、進化の過程で羽が退化し、飛べない種類が多く生まれました。しかしその後、人間によってイタチなどの外来の天敵が持ち込まれたことで野鳥の数が急激に減り、現在では多くの飛べない鳥が絶滅の危機に瀕しています。

登り切ると、大迫力のダーラン山脈が目の前に!あの山脈の裏側に有名なミルフォードサウンドがあります。
このあたりで外国人のカップルとすれ違い、「Good Morning!」とお互いに挨拶。朝は「Good Morning!」、昼間は「Hi」とか「Hello」とか、その辺は日本と同じですね。

ずっと登りで、さすがに疲れたのでちょっと休憩。シリアルバーでエネルギー補給しました。風は強いけど、景色は最高!

ルートバーントラックのハイライトとなる、絶景の縦走区間「ホリフォードフェイス」

ダーラン山脈のパノラマと、眼下にホリフォード渓谷、さらに遠くにはタスマン海まで見渡せる、絶景のハイキングセクションです。

大スケールの自然に圧倒されながら、最高の稜線歩き!アップダウンも少なくサクサク歩けます。

すれ違うハイカーも日本のアルプスのように多くなく、雄大な自然を貸切状態!

ここを上り切ると・・・

ハリスサドルシェルターに到着!
外は風が強かったので、みなさんシェルターの中でご飯を食べていました。私たちもここでランチ。
シェルターの裏にトイレもありました。トラック上はどこのトイレもトイレットペーパーが設置されているので安心です。

荷物をシェルターにデポして、2つ目のサイドトリップ「コニカルヒル」を目指します!見るからに険しそうな雰囲気だけど大丈夫だろうか・・・

まずは長い階段をどんどん登り

ゴツゴツした岩場ゾーンへ!

なかなか険しい岩場で体力を消耗しました。手足をフルで使うので、トレッキングポールは無いほうが登りやすいです。岩に刺さっている持ち手は動くのでめちゃくちゃ不安定。

コニカルヒル山頂!シェルターから40分ほどで到着しました。標高は1500mです。(日本だと3000mぐらいありそうな景色😆)
曇ってる・・・そして風が強すぎて長居はできませんでした。

山頂からの眺めは最高!美しいレイクハリス。晴れていたらもっと青くて宝石のような色をしていたはずですが・・・

予報通り、午後から曇ってきた。

目の前が絶景ですが、足元に気をつけて下ります。

上から見下ろすシェルター。歩いてきた道、これから歩く道もくっきりと見えています。

シェルターでザックをピックアップして、本日の宿泊地、ルートバーンフラッツキャンプ場を目指します。

先ほどコニカルヒルから見下ろしていたレイクハリス。


トレイル上には湖がたくさんあります。

美しい木道の道や

階段も整備されていて、ロングコースでもサクサク歩けるのが嬉しい!

途中で南島固有種の「ケア」に出会いました!世界で唯一、山岳地帯に生息するオウムだそうです。絶滅危惧種で5,000羽ぐらいしかいないのだとか・・・。イタズラ好きなことでも有名で、テントに穴を開けられたり、荷物を取られた人もいるみたいです。

あんな高いところから一気に下ってきました。上からずっと滝が流れています。

ハリスサドルシェルターから思いのほか時間がかかり、飲み物が足りなくてフラフラになりながらやっと水場を発見!水分補給と一休み。あー疲れたー!
水場はたくさんあるから大丈夫!という安心感で途中で汲まなかったことが裏目に出ました。

川に沿ってずっと下ります。

ついに!ルートバーンフォールズハットに到着!(今日の宿泊地はまだ先ですが、ここで少し休憩・・・)

その名の通り、滝(ルートバーンフォールズ)の前にハットがあります。

ルートバーンフォールズハットは小屋泊のみでキャンプ場は無いため、テント泊の場合はさらに先のルートバーンフラッツキャンプ場まで行く必要があります。ここから1時間ぐらいです。
トイレはとても綺麗でした!

疲労困憊でハットの前のベンチに座って休憩していたら、外国人の方に「そのザックかっこいいね!写真とってもいい?」と声をかけられました。主人のザック(ハイパーライトマウンテンギアというブランド)です。
昨日に引き続き、ザックで声をかけられるのは2回目。英語力が壊滅的なので、話しかけられると一気に心拍数が上がります(笑)

最後の力を振り絞り、今日のテント場、ルートバーンフラッツキャンプ場を目指します!

左へ行くと、フラッツハットとキャンプ場、右へ行くとゴール地点のルートバーンシェルターです。

ルートバーンフラッツハットに到着!思ったより早く着けた。

楽園のような場所と聞いていたけど、まさに!!!広々とした草原の真ん中に川が流れていて、のんびりとした空気に包まれています。

小屋泊の方は、こちらの綺麗なキッチンが使えます。ガスコンロ、流し台がありました。

夜はここでレンジャートーク(DOCのスタッフによる話)が開催されました!テント泊でも参加可能です。
ルートバーントラックのコースの話や、ルート上で見られる鳥の話など、その日のレンジャー(スタッフ)によって話す内容が違うみたいです。
もちろん英語なので、話の内容は2割ぐらいしか分かりませんでした(笑)

ハットからキャンプ場へ向かう途中にボードがあって、ここに名前と予約番号を書いてチェックインするシステム。
1日目のマッケンジーキャンプ場と同様に、後でレンジャーがテントにやってきて、名前を聞かれます。

テント場にも綺麗な炊事場が!水道とちょっとした作業スペースのみですが、クッカーを洗えるのが助かりました。

火気厳禁って書いてあるけど、ご飯食べられないので、バーナーは使わせてもらいました。

テントは先着順で好きな場所に張ってOK。
雄大な山々を眺めながらのんびり〜この上ない贅沢な時間。
ただ、サンドフライが大量にいて、テントの外でゆっくりくつろぐのは無理でした。。サンドフライスプレー必須です!日本の痒み止め(ムヒとか)全然効かないので、現地のものを購入するのがいいと思います。

テアナウの町(DOC)で購入したマグカップでコーヒータイム♪NZで有名なウィッタカーズのチョコレートと共に。
荷物になるから買うか迷ったマグカップ。やっぱり買ってよかった!NZのロングトレイルや有名な山の名前とイラストが描かれていて、お気に入りになりそう〜♪

今日は大晦日!日本から持ってきたどん兵衛で年越しそば!お出汁が沁みる〜やっぱり日本食最高。yumyumというベトナム?のチキンヌードルも。
どん兵衛は、日本からカップに入ったまま持ってきて、現地のホテルでジップロックに詰め替えました。NZは食品の持ち込みが厳しいので、空港のセキュリティチェックで「これ何?」って聞かれた時、原材料名が書かれたカップのままの方が、安心なので。(原材料名が書いてあるところを翻訳して貰えば、英語で説明できなくてもなんとかなる)
【登山3日目】ルートバーンフラッツキャンプ場〜ルートバーンシェルター

ハッピーニューイヤー2026㊗️
ちなみにザックは、主人がハイパーライトマウンテンギアのUNBOUND(アンバウンド)40Lで、私がLITEWAY(ライトウェイ)のエレメンタム パック ウルトラ 50Lです。

絵になるね〜👏

3日目、ルートバーンシェルター(ルートバーントラックのゴール地点)まで約2時間の道のりです。上高地から徳沢までの道に似ていて、とても歩きやすかったです。

とにかく水が綺麗なニュージーランド🇳🇿

もうすぐトレイルが終わってしまうのか〜と思うと、寂しい気持ちになりました。

ルートバーントラックはトイレが多くて安心して歩けますね。

ゴール地点のルートバーンシェルター到着!ルートバーントラック踏破!お疲れ山⛰️
とても綺麗な建物でトイレもありますが、電波は入りませんでした。少し早く着いたので、バスの時間までめっちゃ暇だった。本でも持っていけばよかったかも。

後ろの壁が地図になっていてオシャレ😎

恒例のラップランチしながらバスを待ちます。靴を脱いで芝生の上でくつろぎながら、最高〜。サンドフライはやっぱり少しいました。

予約しておいたinfo&Trackのバスが来ました!クイーンズタウンへ戻ります。
クイーンズタウンのinfo&Track前で降ろしてくれるので、そこからホテルへは各自で。

本日のお宿は、湖の目の前に立つ絶景ロケーション「Oaks Queenstown Shores Resort」。クイーンズタウンからバスで15分ぐらいありますが、市内から少し外れるだけで、湖畔の素敵なお宿にリーズナブルな価格で泊まれます。

下山後の食事は、スーパーで買ってきてホテルで食べました。サーモンが美味しかった〜!
ニュージーランドの物価は日本の2〜3倍するので、毎回外食するのはなかなか厳しいです。とはいえ、スーパーで買ってもやっぱり高い!ズッキーニ1本400円したのは衝撃でした。
山での野菜不足を補うため、大量の野菜(笑)

ひよこ豆をペースト状にしてニンニクやレモンで味付けしたディップ「フムス」が美味しかったです。野菜をディップしたり、サーモンにつけたり万能です。

翌日は日本で事前に予約しておいたシーフードレストラン「Finz Seafood & Grill」へ。豪快にシーフードプラッターを注文🦐白ワインと一緒にいただきましたが、めちゃくちゃ美味しかったー!

クイーンズタウンといえば、有名なファーグバーガーも外せません!思ったよりあっさりでヘルシーなお味でした。
まとめ

海外登山なんて私たちには無理じゃない?と最初は不安もあったけど、思い切ってチャレンジしてよかったです。一生忘れることのない、大切な思い出ができました!ニュージーランドには他にもたくさんのトレイルコースがありますが、ルートバーントラックは、2泊3日という短い日数で踏破できるので、長期の休みが取れない方にもおすすめ。景色もニュージーランドのトレイルで1位、2位を争う素晴らしさなので、「海外でトレッキングしてみたいけど、なかなか一歩を踏み出せない」という方にこそ、ぜひ挑戦してほしいコースです。きっと、歩き終えたときには「来てよかった!」と思えるはずです。



